京都ウエストワイズメンズクラブ
第46代会長 中川 由宇

主題 | 副題 |
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肝胆相照 | 〜認め合い、高め合う〜 |
クラブのモットー「強い義務感を持とう義務はすべての権利に伴う」の意味は、次のように考えることができます。
「権利」は「自由」と言い換えて差し支えないように思います。私たちは、(少なくとも私たち市民の自由が保障される社会においては)自由な意思にしたがって、自らの生き方を決めることができる存在です。しかし、各人が欲望のおもむくままに行動しようとすれば、それらの欲望は衝突してしまいます。各人が互いの自由を尊重し、他者の自由を不当に害しないよう配感しつつ自らが望むように生きようとすることで、自由な社会が実現するのではないでしょうか。このように考えると、すべての権利(=自由)に伴う「義務」とは、他者の人格や自由を尊重することであると言えます。
クラブのモットーが私たちに呼び掛けるのは、「強い義務感」を持つこと(直訳すると、義務を認めること)です。これは、各人がどのような生き方をするのかを探求し、その結果として、意識的に他者の人格や自由を尊重する生き方を選択することを期待する言葉と考えることはできないでしょうか。
私たちは、日々、家庭や職場において、あるいはクラブ活動を通じて、愛と奉仕の実践をしていますが、その根底には、他者の人格や自由を尊重する精神があると思います。互いの存在を認め合うこと、そして、真に他者や社会のためになる愛と奉仕の実践とは何かの探求を通じ、互いを高め合う存在となること。このような関係を築くことができたら、素晴らしいことではないでしょうか。
互いに心の底を打ち明けられる間柄(肝胆相照)となることで、互いを認め合い、高め合うことができるのではないか。このような思いから、今期の主題を定めました。